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カーボン・オフセットについて知りたい

3分でわかる地球温暖化問題

私たちは地球が自然に吸収できる2倍の量のCO2を排出しています

私たちのいる地球は、太陽光を受けて温められている一方で、この温められた熱エネルギーを宇宙空間に放出しています。この双方の反復運動がバランスよく行われることにより、私たち人類が住みやすい温度を保っていました。しかし、大気中で二酸化炭素(CO2) などの温室効果ガスが増加すると、温められた熱を宇宙空間に放出する運動が妨げられ、地球が温室バリアで包まれた状態になり、地表の温度が必要以上に上がってしまいます。これが地球温暖化現象と言われるものです。
代表的な温室効果ガスであるCO2排出量は、産業革命以後、急激に増加し、現在、地球が森林等を通して自然に吸収できる量の約2倍を排出しています。

世界のCO2排出量の推移

世界のCO2排出量の推移グラフ

大気中のCO2濃度は上昇を続け、地球の平均気温も上昇を続けています

CO2排出量の急激な増加に合わせて、大気中のCO2濃度は、毎年1.9ppm上昇し、2100年には600ppm以上となると予測されています。そして、このままでは2100年、地球の平均気温は現在より最高で6.4℃上昇すると言われています。(2007年、IPCC第4次報告書)

大気中のCO2濃度の変化

大気中のCO2濃度の変化グラフ

地球の平均気温の変化

地球の平均気温の変化グラフ

地球温暖化は人類存亡の危機にかかわる深刻な問題をもたらす可能性があります

温室効果ガスの増加による気温の上昇によって、現在、多くの被害が出ていますが、今後、温暖化が進展すれば、気候や生態系により深刻な被害が出る可能性があります。

地球の平均気温の変化グラフ

国際社会が一丸となって地球温暖化の進展を阻止するため、京都議定書が締結されました

京都議定書とは、日本を含む主要先進国に対して、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減目標の達成を義務づけた国際条約です。
地球温暖化による世界規模の気候変動に対応するため、1997年12月、京都で開催された気候変動枠組条約の第3回締結会議(COP3)で採択されました。京都議定書では、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を世界規模で削減するため、先進国に対して、2008年から2012年における温室効果ガスの排出量平均を、基準年である1990年対比で5%削減、日本は6%削減することを義務づけました。

京都議定書の温室効果ガス国別削減目標

温室効果ガスの増加による気温の上昇による影響

日本は6%の温室効果ガス削減義務があるにもかかわらず、排出量は増加しています

日本は2008年から2012年の温室効果ガスの排出量を基準年(1990年)比で、6%削減の義務があるにもかかわらず、2006年度の排出量は基準年比で6.2%増と逆に増加しています。日本は過去2度のオイルショックを経て、省エネ技術の向上に取り組んだ日本では、GDP当たりのエネルギー消費量は世界平均の3分の一と、エネルギー効率は世界トップクラスであり、温室効果ガスの削減目標を自国内の努力だけで達成することは非常に困難だと言われています。

日本の温室効果ガス削減義務の達成状況(CO2換算)

京都議定書の温室効果ガス国別削減目標グラフ

その中でも、オフィスビルや家庭からのCO2排出量が著しく増加しています

日本の部門別のCO2排出量は、産業部門は減少傾向にありますが、一方で、業務部門(オフィスビル等)や家庭部門は、京都議定書の基準年(1990年)と比較して、著しく増加しています。京都議定書の削減義務達成を目指すためには、業務務部門の省エネ推進と、一般家庭への啓蒙が重要課題の一つだと考えられています。

日本の部門別CO2排出量の推移(間接排出量)

日本の部門別CO2排出量の推移(間接排出量)グラフ

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